土がモノになっていく。ガラスが命を宿してきらめく。造形を通して自分の思いをカタチにしよう。
陶芸やガラスの作品は、暮らしを豊かにし、生活に彩りを与えてくれるものです。
クラフト陶芸専攻では、粘土の練り方から始まり、いろいろな技法を学び、電動ろくろからオブジェ制作まで幅広く制作し、創造力や豊かな感性を養います。また、ステンドグラスなどのガラス工芸も行い、伝統工芸から新しいクラフト作品までを幅広く学び、豊かな発想を養っていきます。

クラフト陶芸専攻のカリキュラム
作品制作の基礎技術から応用技法までしっかり修得できるカリキュラム編成です。
また、本校には他校にほとんど例を見ない陶芸の窯が4 台もあり、自身の作品を学内で完成させることが可能です。
1年次 |
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土練り 紐づくり・板づくり 装飾技法 ガラス工芸基礎 |
2年次・3年次 |
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電動ろくろ・食器制作・大作制作・ステンドグラス・イメージ表現・複合技法 |
クラフト陶芸専攻の先生紹介
土には人の心を落ち着かせる不思議な力があります。
そんな土と語らい、創作活動に挑んでいる先生たちが、土と触れ合うことの楽しさ、歓び、魅力を伝え、素材が持つ本来の力を生かし、引き出して創作することの大切さを伝えます。


陶芸・ガラス工芸奈良教育大学 大学院修了久保田 純
朝日現代クラフト展を始め、様々な作品展に出品。陶芸家として高い評価を受けている。「関西文化芸術高校ほど恵まれた環境はありません。充実した設備、ゆったりとした雰囲気の中で存分に創作活動を進めることができます。陶芸やガラスは今まで経験することが少なかった分野だと思います。作品づくりで新しい発見をして欲しい。『焼く』という工程を通じて神秘的な感動を体感して欲しい」と語る。初心者の生徒にもじっくり、根気よく、ていねいな指導で生徒たちからの信頼も厚い。

陶芸京都市立芸術大学 大学院修了川越 里美
2003年京都府美術工芸新鋭選抜展の優秀賞、2005年国際陶磁器美濃入選。毎年、個展やグループ展で個性的な作品を展示している。「陶芸は食器に代表されるように私たちの生活の身近にあるものです。難しく考えず、身近なところからイメージを膨らませ、物をつくる、表現する喜びを感じて欲しい」と語る。穏やかな口調で、初心者である生徒たちにもていねいに「陶芸の楽しさ」を伝えている。
クラフト陶芸専攻 在校生の声

他の高校ではできない事を経験できる点が、関西文化の良さ。
中学生の時、普通の高校生活を送るのは嫌だなと思っていて、中学2年から陶芸教室に通っていたこともあり、関西文化で陶芸を学ぶことに決めました。
一つ上に尊敬する先輩がおられ、その先輩と作品について話したり、次の制作の相談に乗ってもらったりすることがとても楽しいです。
作品が完成した時はもちろん嬉しいですが、まだまだ自分の作品には自信がないです。これからは、みんなに胸を張って見てもらえる作品を作りたいです。
また陶芸専攻ではガラス作品も制作するのですが、ガラスの作品作りには陶芸とは別の魅力があって楽しいです。よくかわいくて女の子っぽい作品を作っています。他の高校ではできない事を経験できる点が、関西文化の良さだと思います。

使い手側の人が何を求めているのかを知ることが、次の制作に大いに役立っています。
小さい時からモノづくりが大好きで、小学校の時は図工の時間が一番好きでした。陶芸は未経験でしたが、ためしにやってみた電動ろくろに完全にハマってしまいました。今はたくさんの展覧会に出品をし、入選・入賞もしています。
学校の文化祭では、「陶器市」を開いて自分たちの作品を買っていただくのですが、その時のお客様とのやり取りを通して、使い手側の人が何を求めているのかを知ることが、次の制作に大いに役立っています。
中学校ではみんなに追いつけないことがいくつかあって、あきらめてしまうこともあったのですが、関西文化に入学してからは、小学校以来の負けず嫌いの性格が戻ってきました。関西文化に入学して、本当に良かったと思っています。